医療法人さくら会 早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科

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岡山県都窪郡の耳鼻咽喉科、皮膚科、アレルギー科

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鼻の疾患

鼻の症状はパフォーマンスを低下させます。

くしゃみ・鼻水・鼻づまり

多くのスポーツ選手が春先に鼻症状が悪くなって、成績を落としたり、調子を悪くしたりしていることが報道されます。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりが生じると、集中力や持続力が落ちたり、呼吸が苦しくなったりすることによってスポーツ選手のパフォーマンスが低下しますが、別にスポーツ選手にかぎらず、鼻の症状が悪化することによって生活や仕事・学業の質が低下してしまいます。

つまり、鼻をすっきりさせることは、自分を自分らしく、毎日を過ごすためにとても重要です。

くしゃみ・鼻水・鼻づまり

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎はこうした症状を呈する代表的な疾患です。アレルギー性鼻炎には、1)ダニなどに対するアレルギーによっておこる「通年性アレルギー性鼻炎」と、2)花粉等で生じる「季節性アレルギー性鼻炎」(別名 花粉症)があります。
季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)では、スギやヒノキに対するアレルギーが特に有名ですが、他にもカモガヤなどのイネ科の雑草に対するアレルギーも、まれならず存在します。

アレルギー性鼻炎

当院での治療方針

アレルギーを適切なタイミングで治療し、良い状態を継続するためには、アレルギーの元となる物質(アレルゲン)を明らかにすることは大切です。
当院ではアレルゲン検索のためのスクリーニング検査を実施しています。
また眠気等、薬物治療でパフォーマンスを低下させることがあったら治療としての目的を果たせません。
眠気を起こさず、症状ゼロになることを目標にして治療を行います。

急性副鼻腔炎 小児副鼻腔炎 慢性副鼻腔炎 好酸球性副鼻腔炎

副鼻腔に炎症が広がる場合には、いくつかの病態(病気の起こる仕組み)の違いがあります。
古典的に言われる「蓄膿症」と呼ばれる典型的な慢性副鼻腔炎は現在ではむしろまれで、多岐にわたる病態に応じて適切な治療法を選択する必要があります。
特に小児副鼻腔炎は、副鼻腔の大きさや、免疫力の状態が異なるため、大人の副鼻腔炎とは違った治療方針をとる必要があります。

急性副鼻腔炎 小児副鼻腔炎 慢性副鼻腔炎 好酸球性副鼻腔炎

当院での治療方針

それぞれの副鼻腔炎の病態に応じた治療を行うために、各種の検査(副鼻腔ファイバー検査、副鼻腔CT、頭部MRI等)を組み合わせて治療を行います。

必要な場合には総合病院と協力しながら外科的治療と、その後の保存的治療を行っていきます。

その他の症状と鼻疾患

鼻出血

鼻の粘膜は特に入り口部で毛細血管が豊富ですが、一方で外界に面しており、容易に粘膜が傷つくと出血し鼻血となることがあります。
外傷が原因で出血することもありますが、まれならず特に原因もなく出血することがあります。
血圧が高いと出血しやすく、また実際に止血しにくいことがあります。
まれには、鼻内に上顎がんなど、腫瘍が鼻血の原因となっていることもありますから、鼻血が続くときには一度耳鼻咽喉科医の診察を受けてください。

鼻出血

コリン作動性鼻汁

「暖かいものを食べたときにいつも水の様な鼻水が出る」という症状はありませんか?
通常の薬物治療では副作用を出さずに治療することが困難で、コリン作動性の鼻汁が疑われます。
治療には副作用が伴うことがあり、必ずしもすべての方で対象になるとは限りませんが、一部は投薬でコントロールする事ができます。

コリン作動性鼻汁

嗅覚障害(匂いの障害)・味覚障害(味がしない)・異嗅症(いきゅうしょう)

鼻の中には匂いを感じる神経がありますが、これは鼻腔(鼻の中の空洞)の最上部にある嗅裂(きゅうれつ)と呼ばれる部分にあります。
この嗅裂に「におい分子」が届く事によってにおいを感じるようになります。
かぜやアレルギー性鼻炎によって鼻の粘膜が腫脹したり、慢性副鼻腔炎でポリープができるなどすれば、この「におい分子」が奥まで入れなくなり、臭いが低下します。
また、交通事故やウイルスなどにより嗅いの細胞自体がダメージを受けた場合には、匂いの感覚が失われることがあります。
当院ではまず鼻の中を観察し、嗅裂の状態を確認してにおい分子をブロックする因子の有無を確認します。
また、アリナミンの注射薬を静脈注射するなどして匂いの評価を行います。

治療の基本は、原因疾患を治療することです。
その他には点鼻薬や内服薬、時には漢方薬などでの治療を行います。

嗅覚障害(匂いの障害)・味覚障害(味がしない)・異嗅症(いきゅうしょう)

花粉症

症状

日本国民の約25%がスギやヒノキ花粉症と言われています。なんと日本人の4人に1人はスギやヒノキ花粉症であり、もはや国民病とも言われています。
ここ10年間で約10%も増えており、今後も増加する可能性があると考えられています。
自然治癒(何も治療しなくて、自然にスギやヒノキに対するアレルギー体質が体からなくなってしまうこと)は少なく、数%と言われています。
一度発症すると95%程度の方は毎年のようにスギやヒノキ花粉症に悩まされることとなります。
初めて花粉症を発症するとき、そのほとんどの方は突然発症します。
去年まで全く問題なかった方が今年3月くらいに突然、くしゃみ、鼻水に襲われます。
患者さんがどれくらい花粉症の症状に悩まされているかを把握し、患者さんそれぞれのライフスタイルに合わせて治療方針を考えています。

花粉症

初期療法

初期療法の効果・利点
症状が出る時期を遅らせることができます
症状を軽くさせることができます
症状が終わる時期を早めることができます

花粉が飛散する前から治療を開始する方法です。
花粉を繰り返し浴びて鼻の粘膜が過敏になると、ごく少量の花粉でも強い症状が現われるようになり、薬を適切に使っても改善させるのは徐々に困難になってきます。
そこで、症状が出現する前から薬を服用して、鼻の粘膜が過敏になるのを抑え、症状をコントロールしやすくする初期療法が行われます。

花粉症

初期治療の開始時期

初期療法の開始時期は、飛散開始予測日の1~2週間前頃が望まれます。